米Appleは米国時間2008年5月28日,「Mac OS X Leopard」の最新バージョンとなる10.5.3をリリースした。メール・アプリケーションの「Mail」,IMソフトの「iChat」,無線機能「AirPort」などにおけるバグを解消し,安定性,互換性,セキュリティなどを向上した。

 全体的には,フォントの不正確な表示や,特定のハード・ディスク装置がファインダに表示されないといった問題を修正した。

 Mailでは,メッセージの確認頻度を毎分に設定している場合に,スリープ状態に入らない問題を修正したほか,大きなファイルをドラッグ操作で添付する場合の安定性などを向上した。

 iChatでは,スクリーンを共有する場合の安定性を強化し,チャット中のテキストを無制限で保存できるようにした。

 またアドレス帳「Address Book」における検索や,AirPortで802.1Xやバックアップ向けデバイス「Time Capsule」を利用する際の安定化を図った。

 カレンダ機能の「iCal」では,イベントのプライベート設定を可能にすることで,プライバシを確保できるようにし,バックアップ・データを利用する場合の安定性などを改善した。

 同社は,バージョン10.5以上を使用しているユーザーにアップグレードを推奨している。同社のダウンロード・サイトより入手できるほか,ソフトウェア・アップデート機能を使ったインストールが可能である。

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