米Yahoo!は米国時間2008年5月27日,Yahoo!が実施したくじや懸賞に当選したという内容のスパムを送信した“Yahoo! Lottery Spammers(Yahoo!くじスパマー)”に対して訴訟を起こしたと発表した。Yahoo!は,被告の行為が米連邦商標法,スパム対策(CAN-SPAM)法および関連州法に違反するとして,ニューヨーク南部地区の連邦地方裁判所に提訴した。

 訴状では,被告がスパムを使った詐欺行為にYahoo!の商標を無断で使用したと主張。同社は,これらのくじや懸賞を実施しておらず,スパマーおよびスパマーが送信した電子メールにも関係がないとしている。

 この種の詐欺行為は,ユーザーの個人情報を聞き出すことを目的としたもの。くじに当選したという内容の偽の通知メールを送信して,パスワード,クレジットカード情報,ソーシャル・セキュリティ番号などの入手を試みる。スパムの中には,手続きおよび郵送料を送金するように促すものもあるという。

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