米Pagloは米国時間2008年5月27日,IT情報に特化したSaaS(Software as a Service)モデルの検索エンジン「Paglo」のベータ版を公開した。同サービスにより,社内に導入しているコンピュータやソフトウエア,ネットワークに関する情報などを容易に検索できるという。

 同サービスを利用するには,アカウントを作成してクローラ(検索ロボット)「Paglo Crawler」をダウンロードする。同クローラがネットワーク上にあるデスクトップやサーバーを巡回し,社内のIT資産に関する情報を収集する。インデックス化された情報は非構造データとして,各アカウントの「Paglo Search Index」に保存される。

 通常の検索エンジンと同じように,検索ボックスにキーワードを入力して検索する。たとえば「Excel」をキーワードに検索すると,何台のパソコンに同ソフトがインストールされているか知ることができる。また,ネットワークに接続されているデバイスの数や,特定サーバーのトラフィックなども検索できる。検索結果は通常の一覧表示のほか,チャートやグラフとしても表示できる。

 同サービスでは,インストールされているソフトウエアのバージョンやパッチ適用などを管理できる「Audit Software」,ノート・パソコンやモバイル機器からもアクセスできる「Remote Monitoring」,特定のイベントを指定して通知を行うことができる「Alerting」といった機能も用意する。

 また,各種機能に容易にアクセスできるダッシュボードを作成できるほか,「Share-its」を利用して,同サービスのユーザーが投稿した検索内容やダッシュボード,アラートなどを共有できる。

 同社は2007年,ベータ版を限定公開しており,すでに800社以上の企業が利用しているという。なお米メディア(InfoWorld)によると,今夏までベータ版が無償で提供されるが,それ以降は有料サービスになる見通し。

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