HiQube
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 アルテアエンジニアリングは,OLAP分析用のリポジトリ・データベースと分析/レポート出力フロントエンドを兼ね備えた,スタンドアロンで動作するBI(ビジネス・インテリジェンス)ツール「HiQube」を,2008年5月27日に出荷した。Windows XP以降または各種Linux上で動作する。価格は,年間レンタルの場合で35万7000円(税別)から,買い取りの場合で初年度保守料込みで107万2700円(税別)から。

 HiQubeは,BIツールである。モジュールは2つある。多次元キューブの作成やビュー/モデルの作成など基本機能を提供する「HiQube Designer Desktop」は,スタンドアロンで動作するソフト。各種のデータ・ソースからデータを入力してリポジトリ・データベースに格納する機能と,OLAPフロントエンド機能を兼ね備える。一方で,オプションの「HiQube Web Viewer」は,HiQube Designer Desktopが出力するレポート出力をWeb経由で公開するWebサーバー・ソフトである。

 リポジトリ・データベースは独自の構造を持っており,リレーショナル構造と多次元構造と階層型構造を兼ね備えているという。これにより,情報検索の操作性や処理能力が高まるとしている。データを取り込むためのコネクタは,ODBC経由のRDB接続,SAP R/3,MATLAB,Excelファイル,テキスト向けなどを用意している。グラフ・テンプレートは25種類を用意した。なお,リポジトリの格納領域をネットワーク・ファイル・システムの共有ファイル領域とすることにより,複数のHiQube Designer Desktopが単一のリポジトリを参照できる。