5月27日、衛星通信の長所を生かしてデジタル・デバイド解消に貢献することを目的とした産官学による任意団体「衛星ブロードバンド普及推進協議会(SBPC)」が発足した。会長は森川博之・東京大学教授。ホームページURLはhttp://www.sb-pc.jp/。「2010年度までにブロードバンド・ゼロ地域解消」という総務省の政策目標の実現に積極的に関与・協力していく。

 協議会では今後、利用者・地域住民の視点を中心に据えて、調査研究、実証実験、普及啓発・広報、政策提言などを行っていく予定。「地理的経済的な条件が不利な地域では、通常の企業活動だけでは衛星ブロードバンドの早期普及は難しいと考えられる」(発表資料より)ことから、自治体による普及策や国による支援策の積極展開を求めていく。

 会員には、衛星通信事業者を含む通信会社、インターネット接続事業者に加えて、新潟県、佐賀県などの自治体など衛星ブロードバンドの利用者側も加わっている。設立時の会員は以下の通り。

  • 新潟県
  • 佐賀県
  • 広島県庄原市
  • 宇宙通信
  • KDDI
  • JSAT
  • ソネットエンタテインメント
  • ニフティ
  • 東日本電信電話
  • BBSAT
  • 全国地域情報化推進協会
  • 日本インターネットプロバイダー協会
  • ハイパーネットワーク社会研究所
  • 森川 博之(東京大学教授)
  • 三友 仁志(早稲田大学教授)