ドイツのInfineon Technologiesは,同社社長兼CEOのWolfgang Ziebart氏が6月1日をもって辞任することを,現地時間2008年5月26日に発表した。Ziebart氏辞任の理由については,同社の経営方針に関する意見の不一致のためとしている。

 同氏はドイツBMWやContinentalなどを経て,2004年に現職に就いた。2006年8月には,半導体事業を手がける子会社Qimondaを設立した。

 Infineonは,市場の低迷とQimondaの業績不振のあおりを受け,最近の業績が芳しくない。4月に発表した2008年度第2四半期の業績では,Qimondaの純損失4億8200万ユーロが災いし,非継続事業による損失を13億9000万ユーロ計上した。

 なおZiebart氏の後任には,取締役会役員であり,執行副社長であるPeter Bauer氏が就く。同氏はドイツSiemens Microelectronicsの北米支社で社長兼CEOを務めた後,1999年にInfineonの取締役会に加わった。

 同社はまた,ポートフォリオ管理の最適化,製造コストの削減,効率化の向上などを通じてマージン拡大を目指す「IFX Plus-10」プログラムを発表した。

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