NTTドコモは2008年5月26日、同社が展開している後払い方式の電子マネー「iD」の海外展開を開始すると発表した。まず、2008年6月下旬よりグアムで、7月以降、北京、上海で展開していく予定。

 iDによる海外決済では、決済時に現地通貨から日本円への変換を実施するため、日本円で決済額を確認できる。グアムではICカードリーダー/ライター上、およびレシートで確認でき、中国ではレシート上での確認となる。また、グアムではケータイをかざすだけでクーポン情報を取り込める「トルカ」も提供する予定だ。

 グアムでiDを利用できる店舗は、ショッピングモール「DFS Galleria Guam」のほか、「Capricciosa」「Planet Hollywood Guam」「Tony Roma's」「T.G.I. Friday's」などのレストラン、宿泊施設の「Sheraton Laguna Guam Resort」など。北京や上海では空港やショッピングモールを中心にiD対応を進めていくという。

 iDは現在、62社のクレジットカード発行会社が対応する電子マネー。2008年4月時点でiD会員数は約708万人、決済端末台数は約32万台となっている。