Dotfuscator
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 エージーテックは2008年5月26日に,.NET環境とJava環境向けの難読化ツールの新版の販売を開始した。コンパイル済みの中間コードが含む不必要な情報を削除することによってリバース・エンジニアリングを防止する。.NET向けが「Dotfuscator 4.3」,Java向けが「DashO 4」である。価格はいずれも,1開発ユーザー85万円(税別)。開発会社は,米PreEmptive Solutions。

 DotfuscatorとDashOは,それぞれの仮想マシン(CLRとJava VM)上で動作するコンパイル済みの中間コード(MSILやJavaバイトコード)を加工して,中間コードに含まれるデバッグ情報やメタデータ,実行時には使わないコードといった余分な情報を取り去る。これにより,中間コードをプログラミング言語へ逆コンパイルして内容を解析するリバース・エンジニアリングが難しくなる。すなわち,ソースコードを保護することになり,セキュリティが保たれる。また,アプリケーションのサイズも小さくできる。

 今回販売を開始する新版では,.NET向けのDotfuscatorでは,Visual Studio 2008との連携や.NET Framework 3.5環境で使えるようにするなど,最新の開発環境への対応を施した。また,過去に難読化を実施してから新たに変更が加わった部分だけを難読化する機能を追加した。