総務省は2008年5月26日に,「次世代ネットワークの接続料算定等に関する研究会」(座長:東海幹夫・青山学院大学経営学部教授)の第1回会合を開いた。2008年3月に商用サービスが始まったNTT東西地域会社の次世代ネットワーク(NGN)は現在他社との接続において,事業者間の相対取引による料金を暫定的に適用している。2008年3月の情報通信審議会の答申では,事業者間で同じ料金による接続を2009年度または2010年度に実現することを求めている。研究会はこのスケジュールに沿って,接続料金を算定するための検討を行う。

 研究会では主に,(1)接続料算定の基本的考え方,(2)コストドライバーの在り方,(3)需要算定の在り方,(4)接続料の算定過程の透明性向上──といった点について,2008年9月までをメドに検討を行う。次回会合は6月23日に開催し,NTT東西やKDDI,ソフトバンク,イー・アクセス,テレコムサービス協会からヒアリングを行う予定である。