中国のLenovo Group(聯想集団)は現地時間2008年5月22日,2008会計年度第4四半期(2008年1~3月期)と通期(2007年4月~2008年3月期)の決算を発表した。第4四半期はモバイル・ハンドセット事業を除く継続事業からの売上高が37億3400万ドルで,前年同期の32億9000万ドルから13.5%の増収となった。

 税引き前利益は1億300万ドルで,前年同期の6100万ドルから68.6%の増益。希薄化後の1株当たり利益は1.44セントだった(前年同期は0.68ドル)。リストラ費用などを除く税引き前利益は9500万ドルで,前年同期の6300万ドルから50.8%の増益となった。

 増収の要因としてLenovoは,全地域と全製品の販売好調を挙げる。第4四半期のパソコン出荷台数は全世界で前年同期比21%増となり,業界平均の約15%増を上回った。

 Lenovoは2008年3月に,パソコン事業に注力するために同社のモバイル・ハンドセット事業を売却している。第4四半期は税引き前の売却益として約6500万ドルを計上している。モバイル・ハンドセット事業からの利益は第4四半期が3600万ドル,通期が2000万ドルだった。

 株主に配当可能な利益は1億4000万ドルで,前年同期と比べ133%増加した。

 地域別の売上高は,中国本土が12億9000万ドル,米大陸が10億ドル,欧州/中東/アフリカ(EMEA)が8億7900万ドル,中国を除くアジア太平洋地域が5億4300万ドルとなった。

 製品別では,ノート・パソコンの出荷台数が前年同期比38%増加し,売上高が同22%増の23億ドル(総売上高の61%)に達した。デスクトップ・パソコンの出荷台数は同9%増加し,売上高は同2%増の14億ドル(同38%)となった。

 通期の業績は,継続事業からの売上高が164億万ドル(前年比17%増)。パソコン出荷台数は前年比22%増で,業界平均の伸び率約16%を上回った。税引き前利益は5億1200万ドルで前年から232%の増益。希薄化後の1株当たり利益は5.06ドルだった。

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