フィンランドのNokiaとフランスのFrance Telecom傘下のOrangeはそれぞれ現地時間2008年5月22日,両社の関係を強化し,3年間の世界的な戦略的提携を結ぶと発表した。Orangeは新たに10機種のNokia製携帯電話を販売するほか,モバイル・サービスの拡充を図る。

 NokiaとOrangeは今年2月に,主要9市場でNokia製携帯電話向けの統合マルチメディア・サービスを展開することで合意していた。「Orange Signature」の加入ユーザーが,携帯電話から位置ベースのサービスや地図情報,広告,ゲームに直接アクセスできるようにするというもの。今回,これに音楽サービスを追加する。ユーザーは「Orange Music Store」で音楽コンテンツを購入することが可能。

 また両社は,新機種のマーケティングやモバイル・アプリケーションの開発についても協力する。Nokiaの地図プラットフォームおよびGPS技術を搭載した幅広い機種をOrangeネットワークに投入し,ナビゲーション機能や位置ベースの検索機能,広告機能などを使えるようにする。

 両社は,2010年までに,Orangeネットワーク内における「Nokia Mobile Maps」プラットフォームのアクティブ・ユーザーを1000万人見込んでいる。

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