NTTドコモは2008年5月21日,携帯電話をトランシーバのように使って通話できる「プッシュトーク」の利用料金を,2008年6月1日から12月31日まで値下げすると発表した。

 通常は1プッシュ(最大30秒まで)につき5.25円の料金が発生するところ,期間中は1.05円とする。また月額1050円の定額料金でプッシュトークが使い放題になる「カケ・ホーダイ」についても,期間中は月額315円とする。NTTドコモによると「今回のキャンペーンは,より多くのユーザーにプッシュトークを使ってもらうため」という。特別の申し込みは必要なく,ユーザーが利用すれば自動的にキャンペーン価格が適用される。

 プッシュトークは同社が2005年11月から開始した,最大5人での片方向通話が可能なサービス(関連記事)。902i以降の90Xシリーズの全機種,一部の70Xシリーズの機種が対応し,申し込み不要で利用できる。2008年4月末現在で,プッシュトークに対応する端末は2300万台に達しているという。対応端末にはプッシュトーク専用の「P」ボタンが備わっている。

 プッシュトークの利用率は非公表だが,2006年10月に開催した同社の端末発表会にて,月に1回以上発信するユニークユーザー率が約8%という数字が明らかにされた。だがその後は,発表会や決算説明会などでプッシュトークの話題が取り上げられることはほとんど無くなっていた。

 なお法人を対象にした最大20人と同時に通話できる「プッシュトークプラス」は,今回のキャンペーンの対象に含まれない。

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