米アカマイ・テクノロジーズと米シトリックス・システムズは2008年5月21日(米国時間),Webアプリ高速化で提携したと発表した。Webサイトを運営する企業に対して,アカマイのサービスとシトリックスの装置を組み合わせて提供することで,Webアプリケーションのパフォーマンスを向上するのが狙いだ。

 アカマイが提供しているのは,国をまたがるような通信を高速化するサービス。同社はインターネット上に分散配置したサーバーを使って,最短経路でのデータ送信,キャッシング,コンテンツの圧縮,プロトコルの最適化などの機能を提供し,通信の高速化を実現している。

 一方,シトリックスは,Webサーバーのフロントエンドに配置して,Webアプリケーションを高速化する装置「NetScaler」を提供している。NetScalerはHTTP/SSLのロード・バランシング,キャッシング,コンテンツの圧縮,プロトコルの最適化などの手法を使って,Webアプリケーションを高速化する。NetScalerを使うことで,Webサーバーからアカマイのエッジ・サーバーまでの間を高速化することが可能になる。

 両社の製品とサービスを別々に購入/契約しても同じ効果が得られそうだが,「製品とサービスのパラメータを調整することで,パフォーマンスを向上できる」(米アカマイのプロダクトライン・ディレクタのパリマル・パンダヤ氏)という。

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