写真1●無線LANスイッチ「Summit WM」(写真中央),無線LAN AP「Altitude 450/451」(同右),「Altitude 360/361」(同左)。無線LANスイッチの上は既存製品の「Altitude 350-2l/350-2d」
写真1●無線LANスイッチ「Summit WM」(写真中央),無線LAN AP「Altitude 450/451」(同右),「Altitude 360/361」(同左)。無線LANスイッチの上は既存製品の「Altitude 350-2l/350-2d」
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写真2●エクストリーム ネットワークスの久保田則夫社長
写真2●エクストリーム ネットワークスの久保田則夫社長
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 エクストリーム ネットワークスは2008年5月21日,最大300Mビット/秒で通信できるIEEE 802.11n Draft 2.0準拠の無線LANアクセス・ポイント(AP)など4製品を発表した。無線LANスイッチに100万円を切るエントリー機を用意するなど,中小企業などでの採用拡大を見込む。2008年7月から順次出荷を始める。

 発表したのは,IEEE 802.11n Draft 2.0準拠の無線LAN AP「Altitude 450/451」,屋外対応で802.11a/b/g準拠の無線LAN AP「Altitude 360/361」,同シリーズのAPを集中制御する無線LANスイッチ「Summit WM20/200/2000」(写真1),および同社のスイッチと連携して不正なトラフィックを検知・遮断するセキュリティ・アプライアンス「Sentriant NG300」の4製品。

 2008年4月に発表した全ポートがギガビット・イーサネットに対応する安価なレイヤー2スイッチ「Summit X350」と合わせて,「今回の製品群でラインアップの“穴”を無くせた」(久保田則夫社長)とする(写真2)。これまでは「エッジのオールGbE化や小規模ネットワーク向け無線LANスイッチを求めるユーザーに対して上位機の提案しかできず販売機会を失っていた」(同)という。

一般的なPoEスイッチによる給電でフル機能を利用可

 Altitude 450/451は,2.4GHz帯のIEEE 802.11b/g/n Draft 2.0,5GHz帯のIEEE 802.11a/nに対応する無線LAN AP。3×3のMIMOで最大300Mビット/秒(40MHz幅利用時)の帯域を利用できる。450はアンテナ内蔵で,451は外付けアンテナが付属する。給電はPoE(power over Ethernet)またはACアダプタ。IEEE 802.3af準拠の一般的なPoEスイッチによる給電下で,2.4G/5GHz帯の同時使用と3×3のMIMO通信の動作を保証する。Altitude 360/361は屋外利用向けに動作温度をマイナス40度から70度まで保証する。

 Summit WM20/200/2000は,Altitudeシリーズの設定やトラフィックを集中管理する無線LANスイッチ。それぞれ最大で32/100/200台の無線LAN APを管理できる。管理AP数が最大50/100台であった従来機のWM100/1000の最大管理AP数を倍増させると同時に,最大32APという下位機のWM20をラインアップに加えた。

 Sentriant NG300は,従来機の機能をそのままに価格を下げた製品。同社のスイッチ製品と連携して異常なトラフィックを検知するアノーマリ検知機能を備え,アウトバウンド型の侵入防御装置(IPS)として動作する。最大64のVLANと1000台のクライアントを監視可能。スループットは1Gビット/秒。

 価格は,802.11n Draft 2.0準拠のAltitude 450/451が19万890円。802.11a/b/g準拠の同360/361は未定である。最大32APを管理できるSummit WM20が86万6250円から(16AP利用時),同100APのWM200が252万円(50AP利用時),同200APのWM2000が509万2500円(100AP利用時)。Sentriant NG300が517万6500円。

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