米IBMは米国時間2008年5月20日,連携型ID管理に対応するシングル・サインオン製品「Tivoli Federated Identity Manager」の新版を発表した。SOA環境において社内のほかの事業部門やビジネス・パートナと,標準仕様や幅広いユーザー証明を採用するアプリケーションの統合および情報共有が容易になるという。

 新版は,アプリケーション間のユーザー証明の管理を自動化する機能を提供する。アプリケーションのオーナーがアクセスに必要なユーザー証明を定義すれば,これを提供するユーザーは自動的に認証され,アプリケーションにアクセスできるようになる。また,ユーザー・アクセスがセキュリティ・ポリシーに一致するかを確認するために,証明を一覧表示する機能も提供する。

 このほかにも,新版は複数のWebサイトで利用できる共通IDの認証技術「OpenID」,米MicrosoftのIDの管理システム「Windows CardSpace」,Eclipseの「Higgins Identity Framework」といった主要ID管理技術およびフレームワークとの統合に対応する。

 Tivoli Federated Identity Managerの新版は,2008年6月に発売される。

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