NECは,インターネット接続で利用する各種のサーバー機能をアプライアンス化した製品群「Express5800/InterSecシリーズ」に,新たにスパム対策やWebアクセス・フィルタリングなどの機能を強化した機種6製品を追加,2008年5月21日に販売開始した。2008年6月30日に出荷する。価格は,メール・サーバー用途で60万6000円(税別)から,など。

 Express5800/InterSecは,企業向けインターネット・サーバー機能,すなわち,ウイルス対策メール・ゲートウエイ,メール中継/格納サーバー,Webプロキシ・サーバー,負荷分散機能などを,それぞれアプライアンス化して導入を容易にした製品群である。NECのラックマウント型PCサーバーをベースとしている。今回新たに追加する6機種は,それぞれのアプライアンスの機能強化版に当たる。

 それぞれの機能強化点は,以下の通り。

 (1)ウイルス対策の「Express5800/VC300f」は,トレンドマイクロの「InterScan VirusWall」を採用したアプライアンス。今回,新たにスパム対策機能を強化した。メール送信者のIPアドレスをインターネット上の共有データベースと照らし合わせて接続を防止する。価格は,77万円(税別)から。

 (2)メール中継/格納サーバーの「Express5800/MW300f」(400人まで)および「同500f」(1000人まで)では,搭載するDNS/DHCPサーバー機能を用いた端末の台帳管理機能を強化した。台帳に登録されていない端末のネットワーク利用を禁じるなどの措置がとれる。価格は,MW300fが60万6000円(税別)から,MW500fが156万円(税別)から。

 (3)キャッシュ機能付きWebプロキシの「Express5800/CS300f」(600人まで)および「同/CS500f」」(3000人まで)では,新たにWebフィルタリング・ソフト「InterSafe Ver6.0」(アルプスシステムインテグレーション)をプリインストールした。別途ライセンスの購入によって,フィルタリングを可能とした。価格は,CS300fが88万円(税別)から,CS500fが158万円(税別)から。

 (4)負荷分散装置の「Express5800/LB300f」では,新たに,処理性能が異なるサーバー別/サーバー・グループ別に,それぞれ異なる最大セッション数を設定できるようにした。これにより,性能のボトルネックを解消し,サーバーの稼働率が高まる。価格は,84万円(税別)から。