写真●左から三菱商事常務執行役員の小松孝一氏、シグマクシスCEOの倉重氏、同COOの垣原弘道氏
写真●左から三菱商事常務執行役員の小松孝一氏、シグマクシスCEOの倉重氏、同COOの垣原弘道氏
[画像のクリックで拡大表示]

 ビジネス・コンサルティング会社シグマクシスは2008年5月20日、業務開始を発表した。ICTを活用した企業の経営支援サービスを提供する。同社は三菱商事とRHJインターナショナルの共同出資で2008年5月9日に発足。CEOには元IBM副社長でRHJインターナショナル・ジャパン会長の倉重英樹氏が就任した。

 「経営とICTの一体化が喫緊な課題」。同日、都内で開催した会見で倉重氏はこう指摘。三菱商事がリアルビジネスで培ったビジネス構築支援の経験と、RHJの持つ豊富なICTノウハウを生かして、顧客を開拓する方針を明らかにした。金融、製造、流通など、顧客企業の業種は問わない。

 当初は三菱商事、RHJ出身者など10数人体制でスタート。ビジネスコンサルティングだけでなく、実業やSIマネジメントの経験者を積極的に採用し、来年3月に300人規模に増やす。長期的には2000人規模まで拡充し、アクセンチュアやべリングポイントなどの大手を追随する構えだ。

 売り上げ目標としては社員一人当たり2000万円を掲げる。さらに顧客満足度調査や数値実績を基にした成功報酬型プロジェクトも積極的に展開していく考えだ。倉重氏は「成功報酬型プロジェクトを推進するので社員一人ひとりの売り上げよりもプロジェクトの顧客満足度85ポイント以上を目標にする。利益率は明確な数値はないが、2桁を目標にする」と語った。