富士通は2008年5月20日、群馬県館林市にデータセンターの新棟を建設すると発表した。2009年10月の開設を予定する。1995年の開設の館林センター敷地内に建設する。延べ床面積は2万2000平方メートルで、館林センターの延べ床面積は1.4倍になる。アウトソーシング・サービスやSaaSプラットフォームなどを提供する。投資額は未公表。

 今回の新棟建設により、富士通本体が持つ国内データセンターの総延べ床面積は10万平方メートル強になる。同社はアウトソーシング・サービスの需要の伸びに対応するためデータセンターの増床を続けている。昨年12月には東京に第2センターを、今年3月にはタイのセンターを開設した。富士通のアウトソーシング事業の売上高は2007年度で5150億円で国内首位を堅持。前年度比12%増と高い伸びを示した。

 館林の新棟には、最新鋭のテクノロジを実装する。例えば、富士通のデータセンターとして初めてセンター間のリソース共有のためのグリッド技術を採用する。「将来的には館林センターと明石センターでリソースを共有するといったことが可能にする」(富士通広報)。従来もセンターでグリッド技術を使用していたが、センター内のリソース共有に閉じていた。このほか太陽光発電設備も導入し、環境問題に配慮する。