GMOインターネットは、オンライン広告事業のNIKKOに資本参加する。同社を連結子会社化し、GMOインターネット・グループの検索エンジンマーケティング(SEM)戦略とオンライン広告販売の強化を図る。

 NIKKOはインタラクティブマーケティングを得意とし、パソコン/携帯電話向けオンライン広告やSEMコンサルティングといったサービスを展開する企業。Webサイト向けプロデュース、広告デザイン/制作も手がけている。

 GMOインターネットは、NIKKOが5月23日に行う第三者割当増資で発行する株式1600株をすべて引き受ける。さらに、現在GMOインターネット代表取締役社長兼会長の熊谷正寿氏から、同氏の持つ全NIKKO株式800株の譲渡を受け、発行株式の66.7%に相当する合計2400株を取得する。取得金額は1株当たり5万円で、総額1億2000万円。残りのNIKKO株式1200株は、同社の取締役会長である加藤順彦氏が引き続き保有する。

 NIKKOの2007年6月期(2006年11月―2007年6月)における業績は、売上高57億300万円、営業損失1億2400万円、経常損失1億3300万円、純損失1億3300万円で無配だった。

 なお、GMOインターネットが引用した電通の調査結果によると、2007年のオンライン広告市場は売上高が6003億円で前年比24.4%増。市場規模が拡大していると同時に、総広告費に占める割合も8.6%まで増えたという。オンライン広告のうちSEM分野の売上高は1282億円(前年比37.8%増)で、ほかのオンライン媒体に比べ拡大傾向が強かった。

■関連情報
・GMOインターネットのWebサイト http://www.gmo.jp/
・NIKKOのWebサイト http://www.koukoku.jp/