インターネットを主な販売チャネルとする新しい保険会社、ライフネット生命保険は5月18日、保険商品の販売を開始した。オンライン販売を中心とすることで営業員の人件費と代理店への手数料支払いを抑え、派手な広告展開を避けることなどで経費を削減し、保険料を下げる。当初、20―30代の既婚者を主要顧客と想定する。

 オンライン販売への集中により販売/事務コストを削減するとともに、申し込みを24時間365日受け付けられる体制を整えた。死亡保険の月額保険料は、保険期間10年、20歳男性の場合、保険金額1000万円で1092円、3000万円で2776円、5000万円で4460円となり、国内最低水準という(関連記事)。

 Webサイトには保険商品の説明を掲載し、必要保障額の試算や生命保険見直しシミュレーションの行えるコーナーを設ける。保険の申し込み、病気/ケガの告知などはWebサイトでペーパーレス処理するが、コンタクトセンターで電話とメールによるサポートも受け付ける。

 販売する商品は、特約を全廃したシンプルな定期死亡保険「かぞくへの保険」と終身医療保険「じぶんへの保険」の2種類。いずれも無配当/無解約返戻金型。

 同社の資本金は132億20万円。主な株主とその持ち株比率は、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(18.54%)、あすかDBJ投資事業有限責任組合(18.54%)、三井物産(14.24%)、新生銀行(9.64%)、セブン&アイ・フィナンシャル・グループ(9.64%)。

■関連情報
・ライフネット生命保険のWebサイト http://www.lifenet-seimei.co.jp/