米Mozilla Foundationは米国時間2008年5月16日,オープンソースWebブラウザの次期版「Firefox 3」(開発コード名「Gran Paradiso」)のリリース候補1版(RC1:Release Candidate 1)を公開した。MozillaのWebサイトから各種バイナリを無償でダウンロードできる。現在の対応OSは,Windows 2000/XP/Server 2003/Vista,Mac OS X 10.4以上,Linux(カーネル・バージョン2.2.14以上)。

 Firefox 3は,レンダリング・エンジンの新版「Gecko 1.9」を採用する次期Webブラウザ。開発に33カ月の期間をかけ,Gecko 1.9は速度/安定性/レンダリングの正確性などを向上させるアーキテクチャ見直しも含め,1万4000件以上の修正を施した。RC1は完成間近ということもあり,4月2日公開のベータ5版から機能面に変更はない(関連記事:Mozilla,次期ブラウザ「Firefox 3」のベータ5版を公開,「過去最高速を達成」)。

 なお,RC1はテスターおよびWebアプリケーション開発者向けの早期テスト版のため,一般ユーザーの使用には適さないという。

 Mozillaは,Firefox 3最終版のリリース時期については具体的な日程を公表していない。MozillaのFirefox 3開発スケジュール・ページも,今後の予定は掲載していない。

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