米Appleと仏France Telecom傘下のOrangeは,Appleの携帯電話「iPhone」の販売について新たな提携を結んだ。Orangeがフランス時間2008年5月16日に明らかにしたところによると,同社は年内に,中東,東欧,アフリカでiPhoneの販売を始める。

 Orangeは昨年11月より,フランスにおいて独占的にiPhoneを販売している。今回の提携により,さらにオーストリア,ベルギー,ドミニカ共和国,エジプト,ヨルダン,ポーランド,ポルトガル,ルーマニア,スロバキア,スイス,およびOrangeのアフリカ事業が対象とする国々でiPhoneを提供する。

 なお,エジプト,ポルトガル,南アフリカでは,英VodafoneもiPhoneを年内に発売することが決まっている(関連記事:Vodafone,イタリアやエジプトなど,年内に10カ国で「iPhone」を販売)。

 AppleはiPhoneに関する各国キャリアとの提携で,当初は1国1プロバイダの独占販売方式をとっていた。しかし最近では,さまざまな国でのiPhone販売を拡大する方向で,複数のキャリアと複数の地域での提携を進めている(関連記事:iPhoneの販売で,シンガポール,インド,フィリピン,豪州のキャリアがAppleと提携)。

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