HP Compliance Log Warehouse
HP Compliance Log Warehouse
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は,内部統制用途に,情報システムが出力する各種のログを蓄積・保存して分析レポートを出力する「HP Compliance Log Warehouse」を,2008年5月19日に販売開始した。6月中旬に出荷する。米SenSageが開発したソフト「SenSage Enterprise Security Analytics」を,Itanium搭載サーバーにプリインストールしたアプライアンス製品である。参考価格は,1ノード構成で1785万円(税込み)から。

 Compliance Log Warehouseは,米SenSageが開発したソフトであるSenSage Enterprise Security Analyticsを,Itanium搭載サーバーの「HP Integrity rx2660」と「Red Hat Enterprise Linux」からなるプラットフォームにプリインストールし,システム構成を最適化した。ログの蓄積・保存機能や分析機能はSenSageのソフトウエアに準じる。ユーザーから見ると,アプライアンス化により,ハードウエアのサポートとソフトウエア(SenSage)のサポートを,日本HPに一元化できる。

 ベースとなるSenSage Enterprise Security Analyticsは,ログを対象としたBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールである。ログを長期保存し,検索/分析し,レポート出力する。Syslogや遠隔コピーなどにより情報システムから生ログを収集し,独自フォーマットに変換の上,圧縮格納する。蓄積したログ情報は,SQL言語をインタフェースに用いて検索できる。用途に応じた各種のテンプレートを用いて,分析レポートの作成/出力が可能だ。SenSageを導入したサーバー機をクラスタ構成で利用することにより,性能の向上も可能である。

 なお,日本HPはログ管理に関するSIサービス2種を提供開始する。現状分析から要件定義までの上流工程を所要期間3カ月間程度で実施する「統合ログ管理コンサルティングサービス」と,実際にシステムを構築する「統合ログ管理システム構築サービス」である。システム構築サービスはシステム規模などに応じて所要期間が変わる。これらのSIサービスの価格は,いずれも個別見積もり。

■変更履歴
記事中でIntegrityブランドのサーバー機を「PCサーバー」と表記していましたが,x86系ではなくItanium2搭載機なので,「Itanium搭載サーバー」に訂正します。本文は修正済みです。また,写真を,ベースとなるrx2660の写真から,HP Compliance Log Warehouseの写真に替えました。[2008/05/19 15:35]