家電量販店のノジマは、連結子会社でオンライン通販(EC)事業を手がけるイーネット・ジャパンを10月1日付けで吸収合併する。仕入れ/物流関連部門の共通化を推進することで、EC事業の赤字体質脱却を図る。

 イーネット・ジャパンは、ECサイト「いーでじ」を運営し、家電製品やDVDソフトなどに加え、ノジマの取り扱っていないカー用品のオンライン販売を行っている。同業他社との価格競争などが非常に厳しく、2005年8月の上場以来、営業赤字が続いていた。ノジマグループとしてはEC事業を欠かせないものの、イーネット・ジャパン単独での業績回復が困難なことから、吸収合併することに決めた。

 両社はシステム統合、仕入れ/物流といった本部管理部門の共通化による経費削減などで、収益拡大を目指す。合併はイーネット・ジャパン株式1株にノジマ株式53.42株を割り当てる株式交換で実施する。イーネット・ジャパンは、大阪証券取引所ヘラクレス市場で7月21日に上場廃止、10月1日に解散となる予定。

 2008年3月期の業績は、ノジマが売上高1377億3000万円、純損失31億700万円、イーネット・ジャパンが売上高50億9700万円、純損失2億1600万円。イーネット・ジャパンの資本金は6億100万円で、発行済株式総数は2万1352株。従業員数は17人。

■関連情報
・ノジマのWebサイト http://www.nojima.co.jp/
・イーネット・ジャパンのWebサイト http://www.enet-japan.com/