写真●「Net Nanny親子インターネットフィルタリング5.0」のフィルタ設定画面
写真●「Net Nanny親子インターネットフィルタリング5.0」のフィルタ設定画面
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 データ復旧サービスなどを手がけるAOSテクノロジーズは,クライアントPC上で稼働するWebアクセス・フィルタリング・ソフト「Net Nanny親子インターネットフィルタリング5.0」(以下,Net Nanny)を,2008年5月23日に出荷する。ユーザーごとに異なるフィルタリング・ポリシーをシステム管理者が一括管理できるなど,エンタープライズ用途にも向く。税込み価格は6090円。稼働OSはWindows 2000以降。

 Net Nannyは,URLフィルタリングとコンテンツ・フィルタリングを兼ね備えた,Webアクセス向けのフィルタリング・ソフト。クライアントPC上で稼働し,あらかじめ設定済みのフィルタリング・ルールにのっとって,同一マシン上でのWebアクセスを制御する。娯楽情報サイトや転職情報サイトなど,業務に関係のないサイトにアクセスできないようにすることで,情報漏えいの防止を防いだり,生産性を向上させられる(写真)。

 フィルタリング・ルールは,インターネット上にあるAOSテクノロジーズの管理サーバーからダウンロードして使う。業務には関係がないサイトは日々増え続けるため,ウイルス対策のパターン・ファイルの更新と同様に,URL情報などのフィルタリング・ルールも日々更新される。サーバー側では,ユーザー専用にカスタマイズしたフィルタリング・ルールを管理しており,ユーザーに応じたフィルタリング・ルールを配信/更新する。

 企業向けに適する点は,個々のエンドユーザーのフィルタリング・ルールを,ブラック・リストとホワイト・リストによってシステム管理者が決められる点である。情報収集が必要な部門に対しては自由度を高め,機密情報を扱う部署はアクセスを厳しくする,といった使い分けが可能になる。さらに,アクセス許可申請のワークフロー機能を持たせたことにより,当初はあいまいなルールで運用し,使い続けながら徐々にルール(セキュリティ・ポリシー)を完成させていくというスタイルがとれる。

 業務に関係のないサイトに対するアクセス制御の種類は,個々のサイトごとに,ブロック(アクセス防御)するか,防御はしないが警告を出すか,許可申請ワークフロー画面を出すか,の3種類を使い分けられる。システム管理者は,警告を出しつつアクセスした履歴を参照/閲覧できるほか,許可申請が出ている案件に対して,許可/拒否を指示できる。許可申請が出ているかどうかはサーバー側で一括管理されており,ユーザーから許可申請を受けたタイミングで,システム管理者に対して通知メールが自動送信される。