フジテレビジョンは2008年5月15日に開催した取締役会において,認定放送持ち株会社体制に移行するための会社分割(新設分割)を行うことを決議した(発表資料)。同社は定時株主総会における承認や総務相による認定などを経て,19の子会社を保有する認定放送持ち株会社となる。認定放送持ち株会社への移行に合わせて社名を「フジ・メディア・ホールディングス」に変更する。同社は引き続き上場会社となる予定で,会長にはフジテレビの日枝久会長が,社長にはフジテレビの豊田皓社長がそれぞれ就任する。

 一方,新設分割によって新たに設立する会社は,社名を「フジテレビジョン」(新フジテレビ)にする予定だ。新フジテレビは,無線局免許にかかわる免許人の地位承継について総務相の許可を得るなどの手続きを経たうえで,フジテレビのグループ経営管理事業を除く事業を承継する。これにより2008年10月1日から新フジテレビが,放送事業など現在のフジテレビの主要事業を担当する。

 なお,持ち株会社のフジ・メディアは,放送事業を手がける新フジテレビのほか,ニッポン放送や共同テレビジョン,ポニーキャニオン,扶桑社,サンケイリビング新聞社などを傘下に置く。BSフジや産経新聞社など5社は,出資比率が50%以下の関連会社となる。