2008年5月15日,アジアにおけるPerlのカンファレンス「YAPC::Asia 2008」が東京工業大学 大岡山キャンパスで開幕,Perlの作者Larry Wall氏が基調講演を行った。韓国や台湾,中国など海外11カ国からも多数のスピーカーや参加者が来日。有料カンファレンスにもかかわらず500人以上が参加した(YAPC::Aaia 2008の登録者数と国籍)。

YAPC::Asia 2008は東京工業大学 大岡山キャンパスで開催された
YAPC::Asia 2008は東京工業大学で開催された
[画像のクリックで拡大表示]
YAPC::Asia 2008実行委員の宮川達彦氏によるオープニング
YAPC::Asia 2008実行委員の宮川達彦氏によるオープニング
[画像のクリックで拡大表示]

 Perlの作者Larry Wall氏は「A Standard That Is Meant To Be Broken, 本当に!」と題し,開発中の次期バージョンPerl6について講演した。Perl6では演算子など定義できる。「Perl6 is many languages」(Wall氏)。Wall氏は「冗談じゃないよ」「ほんとうに!」など日本語を織り交ぜながら講演,会場を沸かせた。

Perlの作者Larry Wall氏
Perlの作者Larry Wall氏
[画像のクリックで拡大表示]

 小飼弾氏は「Perl as a Second Language」と題し講演,他の言語を学ぶことによって,自分がメインとする言語をよりよく知ることができると語った。「例えばPerlではオブジェクト指向機能が組み込みではないからこそ,その実装を知ることでオブジェクト指向を理解できる」(小飼氏)。

小飼弾氏
小飼弾氏
[画像のクリックで拡大表示]

 「YAPC::Aaia 2008」は5月16日までの2日間にわたって行われる。

◎関連リンク
YAPC:Aaia 2008公式サイト