米Googleは2008年5月13日,同社の検索機能がIPv6に対応したと公式ブログの中で発表した。IPv6版Google検索サイトのアドレスは「http://ipv6.google.com/」。利用にはIPv6接続をサポートする端末が必要。

 現在,広く使用されているIPv4は約40億個のアドレスしか提供できないため,2011年にはIPv4アドレスが枯渇すると予測されている。1つのグローバルなIPアドレスを複数の機器で共有するNATを利用して一時的な延命措置を図ることもできるが,こうした技術はインターネットのアーキテクチャを複雑化させ,様々な弊害を生む可能性がある。

 IPv6では,地球上に住むすべての人間(約60億人)に対して1人につき約30億個のアドレスを割り当てることができる。Windows VistaやMac OS X,Linuxなど最新のOSはIPv6をサポートしており,「IPv6が普及するのは時間の問題」と同社は見ている。

 同社は,「ネットワーク上の機器同士が直接通信することは『エンド・ツー・エンド原理』と呼ばれ,これはインターネットの重要な設計原理である」と説明する。IPv6の利用によってエンド・ツー・エンド原理を維持することで,インターネットが進化を続け,新たなアプリケーションが登場するようになると見込んでいる。

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