AppLogic
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 ネットワンシステムズは,米3teraが開発した“グリッドOS”である「AppLogic」を,2008年7月にも出荷する。同ソフトウエアのコンソールGUIを,5月14日にデータストレージEXPOで展示した。AppLogicを用いると,Webサーバーやデータベース・サーバーなど複数の要素で構成するWebアプリケーション・システム全体を,アイコン同士を線でつなげるビジュアル操作によって構築/構成できる。

 AppLogicは,仮想マシン・ソフトのXenやサーバー・リソースに対する分散処理機能などを組み合わせたOSである。あらかじめ,複数のサーバー機にAppLogicをインストールして動作させておくことで,これらのサーバー機とサーバー機上で稼働する仮想サーバー機の集合体をリソース・プールとみなし,複数のサーバー要素で構成するWebアプリケーション・システムを,コンソールGUIから設計/構成できるようになる。

 具体的には,アイコンによって仮想的/論理的に表現されたWebサーバー機能やデータベース・サーバー機能などを線でつなぐスタイルで,Webシステムを構築できる。AppLogicのユーザーは,実際にどのサーバー機がどの処理に使われているかといったことを意識することなく,リソース・プールの計算資源を,論理的なWebシステムに割り当てることが可能になる。作成したWebシステムの構成は保存/コピーすることで再現可能である。

 業務アプリケーションなどを動作させるためのサーバーOSは,出荷当初はLinuxに限られるが,SolarisとWindowsを順次利用可能にしていく。