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 米IBMは米国時間2008年5月13日,HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)向け高性能ブレード・サーバーの新モデル「BladeCenter QS22」を発表した。金融サービス,デジタル・メディアの作成,医療画像といった分野をターゲットとする。

 QS22は,IBM,ソニー,東芝が共同開発した「Cell Broadband Engine(Cell/B.E.)」アーキテクチャに準拠する新しいプロセサ「IBM PowerXCell 8i」を搭載。オリジナルのCell/B.E.プロセサの5倍の処理速度を提供するという。前モデルの16倍に相当するメモリー(最大32Gバイト)を搭載可能となっており,42UラックにQS22を56台搭載することで,演算能力が最大25.8テラFLOPSのシステムを構成できるという。OSはRed Hat Enterprise Linuxに対応する。

 QS22は,2008年6月上旬に発売される予定。IBMは,統合開発環境のEclipseをベースとする開発キット「Software Development Kit(SDK)for Multicore Acceleration v3.0」を提供している。これには,QS22の新しい機能を活用するためのテンプレートなどが収録されている。

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