ノキア・ジャパンは2008年5月13日，ソフトバンクモバイルが4月25日に販売開始した端末「SoftBank X02NK」（Nokia N95）のプレス向け説明会を開催した（写真1）。Nokia N95はノキアのフラグシップ・モデルで，2007年末までに世界で700万台を出荷した実績を誇る。冒頭にあいさつしたノキア・ジャパンのタイラー・マクギー社長は「通話やメールの機能だけでなく，ビデオや写真，音楽，ゲームなどを楽しめる本当の意味でのマルチメディア端末。リッチなマルチメディア体験を求めるテクノロジ・リーダーがターゲット・ユーザーになる」とアピールした。
説明会ではNokia N95の特徴を（1）写真，（2）地図，（3）音楽，（4）ビデオ，（5）インターネット－－の五つ（写真2）に分類し，実際の活用例をデモした。（1）写真のデモではCarl Zeiss（カール・ツァイス）のレンズを採用した500万画素のカメラ機能で撮影した写真を，ミクシィの「mixi日記」にワンクリックで直接アップロードして見せた。シックス・アパートのブログ「VOX」（ヴォックス）でも同様に使えるという。
（2）地図は，検索とナビゲーションのデモを実施した。付属DVDに収録したアプリケーション「Nokia Map Loader」を利用すれば，地図情報をメモリー・カードにあらかじめダウンロードしておき，必要に応じて参照する使い方ができる。
（3）音楽は，ポッドキャストの番組を検索，購読，ダウンロードできるアプリケーション「Nokia Podcasting」の活用方法を示した。iPodのようにパソコンと接続しなくても，自宅の無線LAN経由でお気に入りの番組を自動的にダウンロードできるという。
（4）ビデオは，パソコン向けのアプリケーション「Nseries PC Suite」と連動してビデオをNokia N95に取り込むデモを実施した。WMV/AVI/MPEG/QuickTime形式の映像ファイルをNseries PC Suiteのダイアログボックスにドラッグ・アンド・ドロップすると，Nokia N95用にコーデックをMPEG-4やH.264/AVCなどに自動変換する。パソコンに取り込んだ映像をNokia N95で持ち出して外出先で楽しめる。
（5）インターネットでは，「Gizmo Project」と呼ぶ無償のVoIPアプリケーションをNokia N95にダウンロード/インストールしてチャットや通話する例を示した（写真3）。
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