写真●富士通が参考出展する「ハンディロングリーダライタ(仮称)」
写真●富士通が参考出展する「ハンディロングリーダライタ(仮称)」
[画像のクリックで拡大表示]

 富士通は2008年5月15~16日に開催するプライベート・イベント「富士通フォーラム2008」において、150cm飛んで約470gと軽いハンディ型のUHF帯対応無線ICタグ・リーダーを参考出展する。08年7月末にも実売約30万円で出荷を始める計画である。

 ハンディ型としては珍しい「円偏波」と呼ぶ方式のアンテナを備えるため、ICタグがどの方向を向いていても読み取れる。サイズは71×262×102cmと大きいが、「“ヘリカルアンテナ”を採用することで、軽量化した」(富士通ビジネスインキュベーション本部開発部プロモーショングループの谷山緑氏)という。

 UHF帯ICタグの国際規格「ISO/IEC 18000-6タイプB/C」に準拠する。Windows CEを搭載し、カラーLCDのサイズは240×320ドット。10mWを超える電波を発射する高出力型で、免許申請が必要である(電波利用料は年間1局当たり570円)。バーコード/2次元コードのリーダー機能も備える。無線LANでデータ通信が可能である。