米AMDは米国時間2008年5月12日,新たな幹部人事と新組織の設立を発表した。同社のサーバー/ワークステーション事業の責任者だったRandy Allen氏をコンピューティング・ソリューション・グループ担当上級副社長に昇格させるとともに,技術開発/製品計画の管理組織「Centralized Engineering」を新設する。

 Allen氏は,消費者および企業向けマイクロプロセサ製品の開発業務を統括する。24年前に入社し,「Opteron」「Athlon 64」といったプロセサ製品の立ち上げを指揮した経験がある。

 新たに設けるCentral Engineeringチームは,AMD社長兼COOのDirk Meyer氏の管理下でJeff VerHeul氏とChekib Akrout氏が率いる。VerHeul氏は現在AMDの設計技術担当副社長。米IBMで25年間勤務した後,2005年8月に入社した。Akrout氏は,米Freescale Semiconductorの設計技術担当副社長を辞してAMDに移籍した。Freescale入社前は,IBMでASICやデジタル/アナログ混載デバイスのほか,「Cell」プロセサや組み込み用「PowerPC」コア,米Microsoftのゲーム機「Xbox 360」向けプロセサなどを手がけてきた。

 なお,Allen氏の前任者,Mario Rivas氏はAMDを退社した。

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