GoogleのFriend Connectを利用したページの例
GoogleのFriend Connectを利用したページの例
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 米Googleは米国時間2008年5月12日,通常のWebサイトにソーシャル機能を追加できるサービス「Friend Connect」を発表した。コード・スニペットを組み込むだけで,ユーザー登録,コメント投稿,レビューといった機能をWebサイトに実装できるという。Googleが推進するソーシャル・アプリケーション用API「OpenSocial」を用いて開発したサードパーティのアプリケーションも追加することが可能。

 Friend Connectによって,Webサイトのオーナーは自身のサイトに新規ユーザーを招待してユーザー同士が交流できる環境を作成できる。また,安全な認証APIを用いれば,「Facebook」「hi5」「orkut」といった他のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトや,Googleのインスタント・メッセージング(IM)サービス「Google Talk」,オンライン・アドレス帳管理「Plaxo」などの友達リストを反映したやり取りも実現できる。

 Googleは「多くのWebサイト運営者がソーシャル機能を望んでいるが,技術やリソースの面で課題があった。一方のユーザーも,Webサイトごとにプロフィールや友達リストを作成することを面倒に感じていた。Friend Connectはこれら2つの問題を解決する」と説明している。また,Friend Connectを利用してソーシャル機能を実装することで,Webサイトへのトラフィック増加とビジター確保が期待できるとしている。

 Friend Connectは,プレビュ版を同日夜に公開し,数週間後にアプリケーションを拡充してより多くのWebサイトで利用可能にする予定。

 ちなみに米News傘下の米Fox Interactive Media(FIM)が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace」も今月,インターネットを通じて他の主要Webサイトとプロフィール情報を共有可能にする取り組み「Data Availability」を発表している(関連記事:MySpace,プロフィール情報をYahoo!やTwitterサイトと共有可能に)。

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