電通国際情報サービス(ISID)は2008年5月12日、2008年3月期連結決算の売上高が前期比2.8%増の773億1100万円、営業利益が同39.6%増の46億9400万円と増収増益だったと発表した。営業利益率は6.1%と前期に比べて1.6ポイント改善した。増収増益の要因について、システムの受託開発と他社製ソフトウエア・パッケージの販売が好調だったこと、不採算案件を防止する取り組みが功を奏したことなどを挙げた。

 ただし、自社製ソフトウエア・パッケージの販売は前期比1.2%減の44億300万円と苦戦。前中間期の予想値も13.4%下回った。これを打開すべく、今期は研究開発投資を10億円増額する。水野紘一代表取締役社長は「自社製ソフトウエアの販売を伸ばすのが今期の課題」として、2009年3月期に前期比14%の上積みを計画する。

 決算の席上、2008年度から2010年度までの中期経営計画を同時に発表した。2010年度(2011年3月期)には、連結決算の売上高880億円、営業利益率7%を目指すという。成長トリガーとして、自社製の会計パッケージ「STRAVIS」や人事管理パッケージ「POSITIVE」のリニューアルやデータ・センターの自前化、社内基幹システムの刷新など総額140億7400万円の研究開発/設備投資を行うとした。