インターネット検索大手のグーグルは5月9日、同社の広告配信プログラム「AdSense」を利用するサイト運営者が掲載広告を選別できる「広告レビューセンター」機能を全てのユーザーに開放した。

 広告レビューセンターは2007年12月に一部のユーザーに提供していた機能。対象となるのは、広告主が掲載先のサイトを指定する「プレースメントターゲット広告」。AdSenseユーザーが自分のサイトには不適切だと感じる広告が掲載された場合、広告レビューセンターにアクセスして、その広告をブロックできる。

 この機能を利用することで、厳格な広告掲載基準を設けているサイトにもAdSenseを利用してもらいたい考え。広告レビューセンターを利用するには、AdSenseの管理画面にログインし、「AdSense設定」ページ内の「フィルタ」ページから必要な手続きを行う。

 ただし同社は一般のユーザーには、広告レビューセンターの設定を初期設定の「広告をすぐに表示」のままにしておくことを推奨している。この設定の場合、レビューセンターに届いた広告は、即座にAdSenseユーザーのサイトに表示される。好ましくない広告が表示された場合は、広告レビューセンターを利用して該当する広告をブロックすることが可能。

 一方、「広告の確認のため24時間保留にする」という設定を選択すると、広告レビューセンターにアクセスして広告を許可しない限り、24時間が経過するまでその広告がAdSenseユーザーのサイト上に表示されない。このため、広告掲載可否のレビュー操作が頻繁に行えないユーザーには不向き。広告掲載のタイミングが遅れたり、広告主がユーザーのサイトをプレースメントターゲット広告から除外する可能性もあり、収益に影響が出る場合があるという。

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