米連邦捜査局(FBI)は米国時間2008年5月9日,中国で製造された偽ブランドのネットワーク部品を約3500個見つけたことを明らかにした。小売り販売で換算した場合,350万ドルに相当するという。

 FBIは今年2月下旬,米司法省(DOJ)および米国土安全保障省 (DHS)とともに,中国製偽造ネットワーク・ハードウエアの撲滅を目指す対策「Operation Cisco Raider」に乗り出した。米Cisco Systemsなどの協力を得て,FBIの9つの部門で15件の調査を実施し,39カ所の家宅捜索を行った。

 英メディアの報道(Reuters)によると,Operation Cisco Raiderは,偽造ネットワーク機器が設置されると米政府の機密情報が侵入を受ける可能性があるとの懸念から立ち上げられた。押収した偽造品は,米国,カナダ,ドイツ,オランダ,英国の業者を通じて米政府に納入されるものだった。ただし関係者の話によると,見つかった偽造製品には,政府機関のシステムを攻撃されやすくするような機能はないという。

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