写真●パイオニアの「AVIC-T10」。本体サイズは縦98.8×横179.5×高さ32.5mmで重さは500g
写真●パイオニアの「AVIC-T10」。本体サイズは縦98.8×横179.5×高さ32.5mmで重さは500g
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 パイオニアは2008年5月9日,下り最大3.6Mビット/秒のHSDPA(high speed downlink packet access)に対応したポータブル型カー・ナビゲーション端末「AVIC-T10」(写真)を発表した。価格はオープン(予想価格は6万~7万円)で,6月上旬に発売する。

 AVIC-T10は「身近なお出かけ情報端末」というコンセプトを掲げる。GPS機能やHSDPA通信機能と連動することで,渋滞や駐車場の空き状況,周辺ガソリン・スタンドの最新価格といった情報をリアルタイムで表示できる。さらにソフトバンクテレコムやインクリメントPと共同で設立した会社「ナビポータル」を通じて,ポータル・サービスも提供する。目的地の検索やルートの探索に加え,地域イベント情報,最新ニュース,天気予報,Yahoo!グルメのクチコミ情報やクーポンなどを利用できる。

 画面サイズは5.8インチで,解像度はワイドVGA(800×400)。内蔵のワンセグ・チューナで地上デジタル放送を視聴できる。4Gバイトのフラッシュ・メモリーを搭載し,WMA/MP3/AAC形式の楽曲ファイルの再生や,JPEG/BMP形式の画像ファイルの表示も可能(AAC形式はiTunesでエンコードされたファイルのみに対応)。搭載CPUやOSは非公開としている。

 HSDPA通信機能の利用にはパイオニアモバイルネットワークスと通信サービスの契約が必要。契約完了後に同社から提供される専用の通信モジュールを本体に装着して使う。通信インフラはソフトバンクモバイルの携帯電話網を活用し,通信料金は2段階の定額制を採る。1万2250パケット(1パケット=128バイト)までは月額1029円で,それを超えた場合は月額2079円(2万4750パケット)を上限に1パケット当たり0.08円で従量課金する。土日だけの利用であれば下限の月額1029円で収まるという。

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