リコーとネオジャパンは5月9日、グループウエア製品「desknet's」の販売で、協業をさらに推進していくと発表した。中堅・中小企業市場のさらなる開拓につなげることが狙いだ。具体的には、desknet'sの販売体制の強化、リコーの複合機とdesknet'sの連携ソフトの開発・販売が中心。さらに、リコーがSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)事業を展開するに当たり、ネオジャパンのサービスを利用することも表明した。

 販売体制の強化では、全国規模でリコーの販売会社がdesknet's向けのサービスメニューを整備。市場の掘り起こしから提案や構築、運用、サポートまで提供できるようにする。desknet'sの体験セミナーも共同開催し、ユーザー企業に導入メリットをアピールする。

 複写機との連携ソフトは「desknet's for imagio」で、5月12日から販売する。これを使うと複合機「imagio」で読み取った文書ファイルをimagioの操作パネルからdesknet'sに登録したり、パソコンを介さずに直接に印刷できるようになる。ネオジャパンは「リコー Operius開発パートナープログラム」を2007年10月に締結。両社で連携ソフトを開発していた。desknet's for imagioの価格は、複合機1台当たり5万2500円(税込み)で、初年度は2000社に導入する計画だ。

 SaaS事業の展開は、ネオジャパンが既に開始しているSaaS型のグループウエア「Applitus」を、今夏からリコーも販売するというもの。Applitusと複合機の連携ソフトの開発も検討中という。