ウィルコムは2008年5月9日,パイオニア製のカー・ナビゲーション・システム「carrozzeria」(カロッツェリア)向けにデータ通信の定額サービス「カーナビ専用サービス for carrozzeria」を提供すると発表した。5月下旬から提供を開始する。
カーナビ専用サービス for carrozzeriaは,1xパケット方式を利用して最大51kビット/秒で通信するサービス。料金は「使い放題プラン」で月額1050円(1年分の一括払いで1050円安の1万1550円)。データ通信量に応じた2段階の定額制プラン「ライトプラン」も用意する。ライトプランでは2500パケット(1パケットは128バイト)までが月額525円で,2500パケットを超えた場合は月額1575円を上限に1パケット当たり0.084円を従量制で課金する。初期費用(契約事務手数料)は2835円。
サービスの利用に当たっては,同社の「W-SIM」を搭載した専用通信モジュールをcarrozzeriaに接続する必要がある。通信モジュールは「WS022IN」(ネットインデックス製,写真1)と「WS021GS」(グループセンス製,写真2)の2種類。WS021GSは通信モジュールに携帯電話やPHSを接続してハンズフリーで通話(着信のみ)する機構を搭載する。販売価格はいずれもオープン(新規加入時でWS022INは6000円程度,WS021GSは9000円程度になる見込み)。WS022INは5月下旬,WS021GSは7月中旬の出荷を予定する。
ウィルコムはこれまで,カーナビ専用サービスを本田技研工業の「インターナビ・プレミアムクラブ」(for Internavi Premium Club)や,日産自動車の「カーウイングス」(for CARWINGS)向けにも提供しており,今回のパイオニア向けはその第3弾となる。
[発表資料へ]