米RealNetworksは米国時間2008年5月8日,2008年第1四半期の決算を発表した。同期の売上高は前年同期の1億2950万ドルから14%増の1億4760万ドルを記録。GAAPベースの純利益は240万ドル(希薄化後の1株当たり利益は2セント)だった。純利益は前年同期の4000万ドル(同22セント)から大幅に減少となったが,前年同期の純利益には米Microsoftが支払った独占禁止法違反訴訟の和解金など6100万ドルが計上されていた。
RealNetworksは同日,同社のカジュアル・ゲーム部門を分離し,新しい企業の株式を株主に分配する意向を明らかにしている。同期におけるゲーム事業は,売上高として前年同期から33%増の3180万ドルを計上しており,2007年通期の売上高は1億850万ドルで前年から26%の増収を達成している。
このほかの事業別の業績を見ると,音楽部門の売上高は前年同期比12%増の3810万ドル,テクノロジ製品およびソリューション事業は同15%増の5130万ドルだった。メディア・ソフトウエアおよびサービス部門は同2%減の2640万ドルとなった。
RealNetworksのCEO(最高経営責任者)を務めるRob Glaser氏は,「第1四半期はすべての主要事業において予測を上回る業績を達成し,堅調なスタートを切ることができた」とコメントしている。
RealNetworksは今後の業績見通しについても明らかにした。2008年第2四半期の売上高は米Trymediaの買収効果を含め1億5100万~1億5500万ドルの範囲になると予測。GAAP ベースの希薄化後の1株当たり損失を4セントから損益ゼロと見込む。2008年通期では,売上高を6億2800万~6億4800万ドル,GAAPベースの希薄後の1株当たり損失を5セントから損益ゼロになると予測している。