日本電信電話(NTT)と同社子会社で国内外のベンチャー企業への投資を目的として設立されたNTTインベストメント・パートナーズ(NTT-IP)は2008年5月8日、ngi groupおよび、同社子会社で3次元仮想空間サービスの開発などを行う3Di(東京都港区)の2社と資本・業務提携することで合意したと発表した。NTTは次世代ネットワーク(NGN)を活用した仮想空間サービスの事業化を目指す。

 この業務提携による取り組みの、第一弾として、仮想空間の構築サービスを提供する。仮想空間を活用したメディア事業や、顧客とのコミュニケーションなどを展開したい企業から構築を請け負う。「現在企業は2次元のWebサイトを運営しているが、今後独自の商品展開や、顧客とコミュニケーションは3次元化していく」(NTT 中期経営戦略推進室)と考え、ngi groupと共同で事業を展開する。
 
 9月末ごろまでに試験的に導入する企業を獲得する。試験導入を通じて、仮想空間を活用した企業の事業目的が達成できるのか、ユーザーは実際に利用するのかなど、市場データを検証する。その上で、本格的に営業を開始する考え。
 
 資本提携についてはNTT-IPが運用する投資事業組合を通じてngi groupの自己株式1万1000株を14億5200万円で取得する。また、3Diに対しても発行済株式の約40%相当を取得し、約1.8億円の出資をする。
 
■関連情報
NTTのWebサイト http://www.ntt.co.jp/
ngi groupのWebサイト http://www.ngigroup.com/