アッカ・ネットワークスは2008年5月8日,NTTドコモのHSDPA(high speed downlink packet access)サービスをMVNO(仮想移動体通信事業者)として提供する「ACCA Mobile(D)」を6月1日に開始すると発表した。モバイル端末向けのインターネット接続を提供するもので,FOMAハイスピード対応エリアでは下り最大7.2Mビット/秒,上り最大384kビット/秒で通信できる。プロトコルによる利用制限はない。

 サービスで使用するデータ通信カードは,USBタイプの「FOMA A2502 HIGH-SPEED」とCFカード・タイプの「N2502 HIGH-SPEED」を予定。料金プランは,「グループパケットシェアプラン」と「フラット定額プラン」の2種類を用意した。

 グループパケットシェアプランは,月額8000円(税別,端末レンタル代含む)からの料金で使えるプラン。1回線あたり85万パケット(1パケットは128バイト)までは基本料金内,それを超えると1パケットあたり0.012円(税別)の従量制になる。契約企業のユーザー間でパケット通信料をシェアでき,あまり使っていないユーザーの使用分を85万パケット以上使っているユーザーに回すことができる。もう一方のフラット定額プランは,端末レンタル料込みで月額9500円(税別)の定額で,パケット通信料はシェアできない。

 初期費用は,1回線につき3000円(税別)。両メニューとも,契約回線数に応じたボリューム・ディスカウントに個別相談で応じる。オプションで,パケット通信の国際ローミング・サービスを提供する。国際ローミングの基本料は不要で,パケット通信料は,ドコモの国際ローミング・サービス「WORLD WING」に準ずる(1パケット0.2円)。国際ローミングはUSBタイプの端末だけ対応する。

 アッカは,IP-VPNサービスを提供する他の通信事業者と協業して,ACCA Mobile(D)をIP-VPN網へのアクセス回線としても使えるようにする計画である。

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