楽天 事業統括部 兼 物流事業 副部長の平野雅史氏
楽天 事業統括部 兼 物流事業 副部長の平野雅史氏
[画像のクリックで拡大表示]


 楽天は2008年5月8日、「楽天市場」に出店している企業向けに、商品在庫の管理・配送代行サービス「楽天物流サービス」を始めたと発表した。これまで、物流がボトルネックとなって楽天市場に出店できなかった企業の新規開拓と、既存の出店企業の梱包・荷姿を統一することによる顧客のロイヤルティ向上を目指す。
 
 このサービスを利用する場合、まず楽天のロジスティクス・コンサルタントが各店舗の商材に合わせて、衣類であればつるして保管する、食品であれば冷蔵が必要など、保管・物流サービスを設計する。その上で販売する商品を楽天の物流センターに預け、検品・保管・配送業務を委託する。
 
 また、サービス利用企業には「出荷処理・在庫管理支援システム」を提供する。これにより、在庫状況がリアルタイムで把握でき、欠品の抑止やタイムリーな売れ筋商品の分析ができるという。
 
 サービス導入による物流コストの削減効果については「商材によっても変わるため一概には言えないが、通常は商品単価に対して15%程度の物流コストがかかるところを、1年間テスト的に数社に導入した結果では11%まで削減できている」(楽天 事業統括部 兼 物流事業 副部長の平野雅史氏)という。
 
 大手ECモールでは、アマゾンジャパンが4月14日から物流代行サービスを開始している(関連記事)。
 
■関連情報
楽天のWebサイト http://www.rakuten.co.jp/