ダイワボウ情報システム(DIS)が5月8日に発表した2007年度(2008年3月期)の連結決算は、売上高が前期比3.3%増の3823億4800万円、営業利益が同3.5%増の43億7400万円と増収増益を達成した。パソコン需要が回復したことと、米シスコシステムズ製品向けに実施した拡販策が奏功した。経常利益は前期比0.2%減の40億4200万円。2008年3月に公開した中期経営計画の策定に向け、想定以上のコンサルティング費用が発生したことが影響した。

 主力事業である「情報機器卸売等販売」は、売上高が前期比3.6%増の3748億4600万円、営業利益が同14.2%増の42億9400万円となった。2006年度はマイクロソフトの最新OS「Windows Vista」による買い控えの影響からパソコンの出荷台数が伸びなかったが、2007年度は121万9000台を出荷しており、2006年度の113万6000台を大きく上回った。サーバーも2007年度は6万9000台を出荷し、2006年度の5万5000台を超えた。

 企業向けには、シスコ製品の販売が好調だった。拡販策の一環として、DISはシスコの技術者認定資格「CCNA」の取得を促進。2008年3月末時点で454人の資格取得者を輩出している。販売/サポート体制を強化することで、売り上げと利益の底上げを図った。

 来期の見通しは、売上高が前期比6.5%増の4070億円、営業利益が同16.6%増の51億円、経常利益が同21.2%増の49億円を見込んでいる。