ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社のメディアッティ・コミュニケーションズは2008年5月8日,横浜市南区などをサービスエリアとするCATV事業者である横浜テレビ局(本社:横浜市,社長:上村昌昭氏)の経営権を取得することになったと発表した。横浜テレビ局の株主である日揮と富士通が保有する株式を取得することで両社と合意した(発表資料)。両社からの株式の取得完了は,2008年7月8日を予定している。これにより横浜テレビ局に対するメディアッティの出資比率は,現在の24.3%から72.6%に高まる。売却を希望するほかの株主の保有株式も取得し,完全子会社にする計画である。

 メディアッティが買収する横浜テレビ局のサービスエリアは,横浜市南区,磯子区,中区,西区(一部)である。2008年3月末時点のホームパスは約26万世帯,加入世帯数はテレビ放送が3万6700件,インターネット接続サービスが1万1400件などである。今回の買収によってメディアッティ傘下のCATV事業者は8局になり,グループ全体のホームパスは約132万世帯,テレビ放送の加入者は約20万世帯,インターネット接続サービスの加入者は約11万世帯になる。