OpenOffice.orgは米国時間2008年5月7日,次期オープンソース版オフィス・スイート「OpenOffice.org 3.0」のベータ版を公開した。英語版のソースコードやWindows/Linux/Mac OS X/OpenSolaris用バイナリをWebサイトで無償ダウンロード提供している。

 英語以外のローカライズ版ビルドや言語パックは,ミラー・サイト一覧ページからアクセスできる該当言語サイトの「extended/3.0.0beta」ディレクトリに用意されている場合がある。OpenOffice.org 3.0の最終版は,2008年9月に利用可能とする予定。

 OpenOffice.org 3.0は,オフィス・アプリケーション向けファイル形式の次版「OpenDocument Format(ODF)1.2」に対応する。「MS Office」のバイナリ形式ファイル(.doc/.xls/.pptなど)に加え,Windows用の「MS Office 2007」とMac OS X用の「MS Office 2008」で作成したXML形式の文書ファイル(.docx/.xlsx/.pptxなど)を読み込める。また,Mac OS Xとの親和性を高め,動作時にX11 Window Systemを不要とすることで,ルック&フィールをMac OS Xの標準GUI「Aqua」に合わせた。

 そのほか,全体および各アプリケーションも改良し,表計算ソフトウエア「Calc」で1シート当たりのカラム数を1024個に増加,ワープロ・ソフトウエア「Writer」に複数ページ表示機能を追加といった機能強化を施している。

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