IPAの「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」のページ
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 情報処理推進機構(IPA)は2008年5月2日、4月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を公表した。その中で、公的機関になりすましたメールに対して注意を促している。


 それによると、最近、官邸や警察機関などを発信元に見せかけたメールが出回っているとしている。実際、2008年4月には、IPAをかたって添付ファイルとしてウイルスを送りつけるメールが出回った。添付されているファイルは、Adobe Readerの脆弱(ぜいじゃく)性を悪用するPDFウイルスだった。このウイルスに感染すると、攻撃者にパソコンを乗っ取られる恐れがある。

 IPAでは、送信元メールアドレスに公的機関であることを示す「go.jp」があったとしても、こうしたメールを受け取ったら、「不用意に添付ファイルを開かず、当該機関に本物のメールかどうかを問い合わせる」ほか、「OSやアプリケーションを常に最新の状態に更新し、脆弱性を可能な限りなくす」ことなどを対策として挙げている。