写真1●米Motorolaで企業向け無線LAN事業を担当するVice President兼General ManagerのSujai Hajela氏
写真1●米Motorolaで企業向け無線LAN事業を担当するVice President兼General ManagerのSujai Hajela氏
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写真2●最大600Mビット/秒のデータ伝送を実現する,IEEE802.11n規格対応の無線LANアクセス・ポイント「AP-7131」
写真2●最大600Mビット/秒のデータ伝送を実現する,IEEE802.11n規格対応の無線LANアクセス・ポイント「AP-7131」
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 「企業内の全ネットワークを無線化する時期が来た。IEEE802.11n規格の無線LANメッシュ・ネットワークなら,有線と同等の速度を維持しながら,運用コストを10分の1にできる」と語るのは,米Motorolaで企業向け無線LAN事業を担当するVice President兼General ManagerのSujai Hajela氏。同社は「Interop Las Vegas」で,無線LANアクセス・ポイントの新製品を出展している。

 Motorolaの企業向け無線LAN事業は,2007年に米Symbol Technologiesを買収して開始したもの。これに関してHajela氏(写真1)は「長い歴史を持つMotorolaが,企業ネットワークで無線LANが主流になると確信したということ」と強調する。

 同社では2008年3月に,3本のアンテナを使う「3x3 MIMO(Multiple Input Multiple Output)」通信によって最大600Mビット/秒のデータ伝送を実現する,IEEE802.11n規格対応の無線LANアクセス・ポイント「AP-7131」を発表(写真2)。AP-7131を使った無線LANメッシュ・ネットワーク(無線LANアクセス・ポイント同士で通信を行うネットワーク)であれば,AP間を有線で結ぶのに匹敵するパフォーマンスが実現できると強調する。

 Hajela氏は,「文化財にもなっているような古い建物の場合,有線ネットワークを構築するのは非常に難しい。無線LANメッシュ・ネットワークであれば,基幹ネットワークにも有線が不要になる。例えば,アイルランドのある古城(美術館になっている)では,城中をカバーする無線LANを構築するのに3日しかかからなかった」と,無線LANがLAN構築コストを大幅に低減できると強調している。