写真●Answers Anywhereの画面例
写真●Answers Anywhereの画面例
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 サイベースとアイエニウェア・ソリューションズは5月1日、新たな「ビジネス・インテリジェンス(BI)ソリューション」を6月1日に提供開始すると発表した。両社の製品を組み合わせ、「過去3カ月の買い物金額」といった話し言葉を使って、対話型でデータ分析できることが特徴である。

 サイベースのデータ分析エンジン「Sybase IQ」に蓄積したデータを、アイエニウェア・ソリューションズのミドルウエア「Answers Anywhere」から検索する形態。Answers Anywhereは自然言語および文脈解析機能を備えるので、例えば「過去3カ月の買い物金額の多い順に20名の顧客をリストアップ」といった話し言葉で、入力条件を指定できる(写真)。Answers Anywhereは入力条件を分析してSQL文に変換。それをSybase IQに発行し、検索結果を表示する。

 検索結果に対して追加で条件を指定することもできる。先の例で、買い物金額の多い順に20名が表示された後に、「2回以上買い物している顧客」を追加指定して、データを絞り込むようなことが可能だ。アイエニウェア・ソリューションズ アーキテクト/コンサルタントの舟木将彦氏は、「検索した結果データを見ながら分析を進めることで初めて、自分が本当にほしいデータが分かってくる」と、対話型のメリットを説明する。

 話し言葉で入力された条件をSQL文に変換する仕組みはこうだ。Answers Anywhereには、エージェントという単位でデータベースの「テーブル名」や「カラム名」をあらかじめ登録しておく。Answers Anywhereは入力された条件に応じて適宜、このエージェントを組み合わせてSQL文を生成する。

 ソリューションの参考価格は2940万円~。Sybase IQ(2CPUコア)とAnswers Anywhere(1CPUチップ)に、導入支援コンサルティング(1.5カ月分)が含まれている。